クリニック(診療所)のデューデリジェンスにかかる費用(報酬)とはQ147
こんにちは。
「医療経営 中村税理士事務所」の中村祐介です。
今回も引き続き、クリニック (診療所)のデューデリジェンス(以下DD)について解説していきます。
ご依頼を頂く際に、多いご質問の2トップが「費用(報酬)」と「期間」です。
「いくらくらいかかりますか」
「どれくらいで確認して、報告してくれますか」
今後承継していく上で、当然気になるポイントですね。
そこで今回は、この2点のうち、「費用(=報酬)」について解説していきます。
※この記事は次の人にオススメです。
・デューデリジェンスの費用と期間が気になる人
クリニックに対するデューデリジェンス の費用はどれくらいかかるのか
実際の費用については、「どこまで細かく見るか」によって大きく差がでます。
細かく見れば見るほど、時間がかかるため、報酬額がアップすることになります。
報酬がアップするというとネガティブに聞こえますが、細部まで確認してもらうことで正しい買収判断ができ、将来のリスクを大幅に軽減することができます。
つまり、報酬とリスクは反比例するわけです。
「しっかり費用をかけて、しっかり見てもらう」
「ポイントを絞って見てもらう代わりに、費用は抑えてもらう」
どちらも正解です。
買収見込先の事業規模が大きければ前者をオススメしていますし、買収先が院長先生おひとりで長年経営されていて、それ程患者様も多くないようなケースでは後者で十分かと思います。
先生方のご希望に応じて、DD担当者に柔軟に対応してもらうことが大切です。
クリニックに対するデューデリジェンス の費用の目安とは
それでは、費用(報酬)の目安はどれくらいを見込めば良いのでしょうか。
一般的には、150万円〜300万円くらいが相場だと思います。
あくまでも相場であり、500万円くらいの場合もありますし、最低100万円でOKという場合もあります。
報酬の考え方にも、基本的なものがあります。
概ね時間給3万円〜5万円の設定になっており、一般的なモデルケースは下記のとおりです。
例:担当2名で事前確認2日・当日対応1日・事後調整1日(計4日) ※1日は7時間換算
→4日×7時間×2名×時間給4万円=224万円
DDの対象者が監査法人・税理士法人と大規模になるにつれて、報酬の相場は上昇する傾向があります。
「医療経営 中村税理士事務所」では
弊所では、前述の「しっかりみるパターン」も「要点を絞ってみるパターン」も両方対応しています。
ご依頼自体は、「要点を絞ってみるパターン」の方が多いのが実情です。
ご希望の報酬の範囲で、重要なポイントから確認していくという逆転の発想のDDのご依頼が増えています。
確かに、クリニックの財務諸表を数多く見てきた者として、「時間をかけて深堀しなくても大丈夫だな」というポイントも多くあります。
こうして時間を節約していくことで、本当に大事なポイントに効率よく時間をかけることができ、本来反比例となるDDの「費用(報酬)」と「成果」を両立させることができます。
DDは担当者によって、大きくかかる費用と時間、成果が変わってきます。
経験がものをいいますので、弊所では代表である私自身が担当させて頂いております。
時間の方も、着手から確認、報告書の作成、解説に至るまで概ね約20〜30時間程度でおまとめさせて頂いております。
結果として、短時間かつ高品質でDDのご報告をさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
※クリニックのデューデリジェンスに関わる基本的な考え方については、こちらの記事で解説していますので併せてご覧ください。