金融機関は医療機関の何を見て融資をするのか?Q163

 

こんにちは。

「医療経営 中村税理士事務所」の中村祐介です。

コロナ特例としての融資を受けた先生はたくさんいらっしゃいました。

元本返済猶予や実質無利息という特例です。

融資の審査も非常に楽だったと思います。

あの激動の時期も落ち着きまして、元本の返済や利息の支払の開始、利率の上昇等の特例時期の終了を見据えている先生も増えてきています。

そこで今回は、「金融機関が医療機関をどう見ている(=評価している)のか」という点について解説していきます。

複数の視点がありますが、税理士が書くブログですので「決算書」を中心とした数字的なアプローチで解説していきます。

※この記事は次の人にオススメです。

・自院が金融機関からどう見られるのか、その視点を確認しておきたい人

医療機関を見る融資の視点とは

まず、大きく区分すると「定性的な視点」と「定量的な視点」に区分することができます。

(1)定性的な視点

決算書等の数字では表せない視点です。

具体的には、事業の強みや成長していく可能性です。

①医療機関としての魅力やサービス力

②先生の経営方針

③競合他院との優位性

④こうした根拠を元にした将来の業績見通し

(2)定量的な視点

決算書を元にした金額ベースでの評価です。

数字を根拠に「融資をしてもちゃんと返済できるのか」ということを確認します。

医療機関の決算書のどこを金融機関はチェックするのか

それでは「(2)定量的な視点」を具体的に掘り下げていきましょう。

いくつかポイントを列挙していきます。

①医業収入の推移

現状での医院としての成長性を判断します。

②医業利益の金額

医院の本来の「医療行為」に基づく利益を表しますので、「しっかり利益が出る体質かどうか」を判断します。

同時に「無駄な経費がないか」という判断もされます。(経費が多いと医業利益が出ないから)

特に役員報酬や交際費など、ある程度、自分の意思で金額決定できるものはしっかり確認されます。

③経常利益

医療機関の場合、医業利益に雑収入を加算し、支払利息を引いた金額となります。

経常とは、「毎期見込める」という意味ですので、金融機関から見ると返済原資といえます。

しっかり確認されることは当然です。

④減価償却費

支出の出ない経費ですので、この金額は事業所内部に残っているお金という判断になります。

利益が少ないため、減価償却費を計上しない法人もありますが、融資上は論外です。

簡単に見抜かれます。

⑤「経常利益+減価償却費−法人税(または所得税)」

「簡易キャッシュフロー」と言われますが、毎期見込める返済原資である経常利益に、手元に残っている減価償却費と出ていく税金を考慮した金額です。

より厳密な返済原資になりますので、当然、重視されます。

⑥長期借入金の総額

現存する借入金が設備投資に対するものなのか、運転資金に対するものなのか、その区分が大切です。

過剰な設備投資になっていないか、運転資金の融資を必要としている理由を確認されます。

しっかり担当者に説明を

なぜ融資が必要なのかという説明をしっかり行うことが大切です。

担当者は、金融機関との1番の接点です。

定性・定量共に金融機関が見たい視点を理解し、誠実に説明することが大切です。

良い関係を築いていきたいですね。

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