医師は貯まったお金を安全に資産運用(投資信託)すべき
最終更新日:2020年5月26日
こんにちは。
「医療経営 中村税理士事務所」の中村祐介です。
私は約20年にわたり、医療経営専門の税理士としてやってきました。
日々の努力により、着々とお金が貯まっている先生がほとんどだと思います。
もちろん、プライベートで住宅を購入したり、高級な車を購入したり、または、お子さんの開業資金を工面してあげたりと大きな出費が出ることもあると思いますが、基本的には貯蓄傾向かと思います。
この点において、中小企業の社長さんとの違いが2つあります。
ひとつは、お金の貯まりが大きいこと。
中小企業に比べ、経営は安定し、利益が出やすいためです。(ご苦労は多いと思いますが・・・。)
もうひとつは、貯まったお金を動かしていないこと。
個人口座に入金され、そのままのケースをよく見かけます。
俗に「キャッシュリッチ」と言われたりします。
その貯まったお金を安全に手間をかけずに運用するという発想は絶対に必要です。
私自身も経営者として資産運用していますし、その経験をお客様にもお伝えしています。
※この記事は次の人にオススメです。
・お金が預金に貯まったままになっている人
・仕事に影響がない範囲で、安心安全に資産運用したい人
資産運用をしてお金に働いてもらう
資産運用が二の次になりがちなのは、なぜでしょうか?
これは医師としての働き方の特性であるためです。
医師は現場の最前線で患者さんと向き合い、かつ、理事長・院長として、管理職・経営者でもあるため、多忙を極めます。
現場を社員に任せ、管理を管理職に任せ、自身は経営者に専念できる社長とは大きく異なります。
そのため、貯まったお金はそのままで・・・という形になりがちです。
ただし、そんな多忙を極める医師だからこそ、資産運用が必要なのだ思います。
自分で働くだけでなく、お金に働いてもらうという発想が必要です。
資産運用には様々なものがある
資産運用には様々なものがあります。
①不動産
②株
③株式投資信託
④債券
⑤貯金(定期預金) など
これだけではなく、他にも多数ありますが、ご存知の通り、定期預金は利率が低すぎて資産運用と呼べません。
それでは、医師はどれを選べば良いのでしょうか?
多忙な医師には向き・不向きがあります。
個別管理が必要なものや日々チェックしなければならないものは、時間的なストレスがかかり不向きでしょう。
また、値動きがあり、一喜一憂するようなものも、精神的なストレスとなり不向きかもしれません。
株式投資信託がオススメ
初期投資をしてしまえば、あとは基本的に放っておけるもの。(=時間的ストレスなし)
長期的視点で投資しているので、短期の値動きは関係ないもの。(=精神的なストレスなし)
これらを同時に満たしてくれるのが、株式投資信託です。
国も「つみたてNISA」や「イデコ」という制度で、こうした投資信託を支援してくれています。
各種の優遇措置があるわけですから、使わないのは損です。
まとめ
国の年金が厳しいのは周知の事実です。
老後に2000万円必要という話も話題になりました。
国が国民の老後の面倒を見るのではなく、自分で老後に備えることが必要になってきています。
そのため、国も「つみたてNISA」や「イデコ」という制度で支援しているわけです。
もちろん、預金に貯まったお金だけで何とかなる先生もいらっしゃると思います。
ただ、少ない手間・少ないリスクで運用することにより、複利の効果で、大きく資産を育てることが期待できる時代だと思います。
本業に影響しない範囲で、少ない手間・少ない金額から始めてみてはいかがでしょうか。
次回は具体的な資産運用方法について、解説していきます。
※つみたてNISAはこちらの記事をご覧ください。
「Q35 医師はどのように資産運用したら良いのか?〜つみたてNISA編〜」
※イデコはこちらの記事をご覧ください。
「Q36 医師はどのように資産運用したら良いのか?〜イデコ編〜」
※株式投資の基本的な考え方はこちらの記事をご覧ください。